[OPINION] 集団的自衛権の将来予想

この先、日本の人口は大きく減っていく。しかも労働力となる若者から先に減っていく。
人口が減ると経済力も小さくなっていく。

それを踏まえまして、安部総理が決めた集団的自衛権を本格的に行使するようになったとしましょう。
そこから日本を取り巻く戦争がどうなっていくのか予想してみました。

例えばシーレーンにまかれた機雷除去に自衛隊が行きました。日本のタンカーを通すためです。
でも機雷を設置した国は放っておきません。海上封鎖を突破してるんですから。
むしろ、機雷は「通ったら被害を受けるぞ」という警告です。それを突破してきたら、次は直接攻撃です。攻撃されるのは自衛隊だけでなく、タンカーもでしょう。

アメリカがイラクに再び軍事介入したとしましょう。
集団的自衛権の行使で、自衛隊も米軍と一緒に戦いにいきます。
原油の安定供給を確保するためにイラクを安定させるための介入です。
ところが中東の武装勢力は猛者揃いです。
無傷では帰れないでしょう。

そんなこんなで、自衛隊への入隊希望者は減っていき、父祖父から隊員だった人以外では、貧困からの脱出を願う生活困窮者くらいになります。ハローワークにいくと、原発作業員か自衛隊を斡旋されるかもしれません。
米軍の海兵隊なども、下っぱの最前線で命を捨てる覚悟で戦わされる隊員は、スラム街や治安の悪い地域の貧困家庭で、貧乏から抜け出すにはギャングになるか海兵隊に入隊するかの二択しかなかった人も多いです。

しかし、経済力が小さくなった日本の自衛隊は、そんなに高給が貰えるわけではありません。
軍備も、今でこそ最先端の武器がありますが、何度も派兵するうちに古びてしまい、更新もできずに命を捨てる覚悟で戦いにいく必要が出てきます。

そうなると、もはや自ら入隊しようという人はいなくなります。

戦争は始めちゃったら、隊員が足りないので止めますってことはできません。相手は容赦なく、いや、ここぞとばかりに攻め混んできます。
足りない隊員を確保する手段、それが徴兵制度でしょう。

ちなみにアメリカはそれをベトナム戦争でやりましたし、今でも徴兵制度があります。緩和された登録制選抜徴兵制度ですが、登録していないと色々なところで差別的な処遇を受けます。

ネトウヨらの語りっぷりをみると、彼らは自分達が強制されて戦争に行かされることは想像だにしていないようです。
テレビの街頭インタビューで賛成の人が「中国の挑発がムカつくから、攻撃できるってことを一回示したい」とか愚かなことを言っていました。「ムカつく」という感情で、自分以外の誰かが中国軍と生死をかける戦いに送り込もうというゲーム感覚。でも、賛成派の人の大部分が同じ感覚で賛成しているのではないかと思います。

野球の試合で、1回が終了した時点で、先制点をとってリードしてるからとか、全然かなわないから試合を一方的にやめることはできないわけです。試合放棄したら負け。
それと同じで、限定的な集団的自衛権というものも存在しないわけです。相手のあることですから。

国や国民を守ると政府が国民に訴えて国を滅ぼしかけた先の戦争。「平和を守る、国民の生活を守る」とそっくりなことを言って戦争が可能なギアに切り替えた総理大臣で、日本の平和は果たして守れるのでしょうか。