デジサポ・レポート

地上アナログ放送が完全終了した。だが、地デジ完全移行は達成していない。「完全移行した」というのは総務省が無理矢理にいっているだけで、事実上は切り捨てられた人が大勢いる。
うちもそのうちのひとつ。

地デジが映らなくなり、デジサポをよび、結局地デジは見れないまま終了するまでのレポート。
デジサポがどんなに役立たずなのか。

うちの家がある場所から、およそ2kmほどのところにUHFの中継局がある。もともとそこから受信していた。
ところが、その方向の少し高台になっているところに4階建てのアパートが建ち始めた。
アパートが高くなるにつれ、地デジにブロックノイズが乗り始め、最終的には地デジのNHKが映らなくなった。
アナログ放送に関しては、電波が強いので、ビル影でも視聴はできた。

NHKに連絡し、映らなくなったので解約を申し出た。
すると、NHKは解約は調査したうえでないと受け付けないという。
そして調査員を派遣してきた。

やってきた調査員は下請けのマスプロ関連工事会社の者らしい。
うちのアンテナに高そうな受信機を接続し、レベルをはかる。
「ああ、やっぱりあのアパートが邪魔をしていてダメですね」という。

そしてアンテナをぐるぐるとまわし、ほぼ後ろ向きにしたところで反射波をみつけてそれに合わしてくれた。
直接よりは大分レベルは低いが、見れなかったチャンネルもかろうじて映る。

その時はそれで終了した。

しかし、台風の後、反射していた地形か、物が移動したのか、反射波ではほぼ全部のチャンネルにブロックノイズが乗るようになり、視聴に耐えられなくなった。
アナログ放送は反射波では視聴できないので、中継所に向けなおしてアナログで視聴した。

アナログ放送終了間近であるため、難視聴対策衛星放送の受付窓口に連絡した。
本来は難視聴「地域」のための衛星放送だが、間に合わない人のために暫定的に利用できる。
しかし、受付の女性は「デジサポに先に連絡してください。デジサポで調査した後に受け付けます」という。
デジサポの調査は悪評高く、さらに来たとしても難視聴対策の受付締切後のこと。間に合わない。

そして、地デジが相変わらず見れないままアナログ放送が終了してしまった。

アナログ放送が終了して一週間すぎて、デジサポの調査員が来た。
予想よりは早かったが、それでもアナログ終了して一週間だ。
きたデジサポ調査員は、以前にNHKが派遣してきた調査員と同一人物だった。
うちが地デジがダメなことを知ってる人なので、話は早いと思った。

ところがである、NHKとデジサポという発注者の違いは、調査員の行動や言動を、まるで別人であるかのように変えていた。

NHKは受信契約を解約させないために意地でも視聴できるように調整しろ、と派遣してくる。
でもデジサポはそうではない。お宅は設備さえ(お金をふんだんにかけて)整えれば視聴できますよ、と通告しに来るのだ。

てっきり前回と同じく、うちのアンテナに接続して調べるものと思ったが、前と機材が違う。
スルスルと多段式で伸びるポールを5メートルは伸ばし、持ってきた高そうな受信機に接続してわざとらしく言った。
「うんうん、いいですよ、とってもいい環境です。数値もいいですよ!」と。

同一人物なのに、前と言ってることが全然違う。
調査に使っているアンテナも、うちのアンテナよりはるかに高く、ぐらぐらしている。調査の暫定ならまだしも、台風が来る沖縄でこの高さを常設するのにはお金と手間と勇気がいる。

そのわざとらしい調査員に腹が立ち、「何バカなこといってんの? 全然高さ違うじゃないか。うちのアンテナの高さでやってみろ」と叱った。
そして、調査員が嫌々アンテナを同じ高さにして測ると、やっぱりレベルが激減する。
そりゃ、ビル影になって視聴できない家屋でも、そのビルよりも高いアンテナを立てりゃ見れるよ。

デジサポ調査員は、さらに無情なことを言う。
「セーフティネット(難視聴対策衛星放送)は私が手続すれば登録されて使えるが、認めない。私はこうすれば見れるってアドバイスしかしない。」という。

ネットでデジサポの悪評は聞いていたが、きっとたまたまそういうハズレがいるだけで、だいたいはちゃんとやってくれるんだろうと思っていた。しかし現実は悪評そのままだった。

総務省のいう、地デジ受信可能世帯数とか普及率ってのは、こういう実態の上ででっち上げた数字なのである。
地デジ難民世帯10万とか30万とか言ってるが、実際にはもっと多いはずだ。
ビル影で受信できない世帯全部から5メートル、10メートルの高さのアンテナが伸びている光景を想像してみると、なんと異常なことだろう。
うちは受信設備は整えていたが、周辺環境と地デジの送信出力が弱いせいで視聴はできないままで終了した。
しかし、デジサポのあの調査方法では地デジ受信可能世帯とされているのだ。

さて、うちで地デジを視聴するためには、無線マニアの家みたいな感じで、高さのあるポールを立て、その先にUHFアンテナを付ける工事をしなくてはならない。
何万円かかるのかわからないが、そこまでやる価値あるか?
周波数が高い(チャンネルが上のほう)にある放送は見れない。うちの地域ではNHK-Gとテレ朝系列のQABは見れない。
NHK-Eは一番低いチャンネルなので問題なく見れるが、半分しか見れないのに受信料を払うのもバカらしい。

次のステップとしてNHKは解約をしてみる。
これも困難を極めそうだが、UHFアンテナを撤去してでも解約してやろう。
RBC(TBS)とOTV(FujiTV)はその巻き添えで見れなくなるが、しょうがない。

NHKの見たい番組はオンデマンドで買えばいいし、民放はそこまでお金かけてまで見たい番組はないし。

「地デジ完全移行」というのは、アナログTVが見れる環境にあった世帯全てが、地デジ対応テレビをそろえるだけで移行できるように放送局側が整えてから初めて成立する話だったんだよね。
それを怠って、責任をぜんぶ視聴者に押しつけやがって。

5 Comments

  1. 申し訳ないけど、文句を言う相手が間違ってます。
    相手は4階建てアパートの管理会社です。

    昨年の晩夏から私もこの件で闘って、
    今年初めに勝利を収めました。

    是非、そこに文句を言ってください。
    #経過時間が気になるが…

  2. いや、そのアパートが隣とかであれば話は簡単なんですが、
    距離にして100メートルくらいは離れてるんです。
    文句を言っても電波の特性やアナログとの違いなんて理解
    してもらえるのか不明だし、対策をしてくれる可能性は
    極めて低いと思います。

    ていうか、地デジがこの程度で見れなくなる不完全なモノ
    であるのがそもそも悪いし、実際に見れない世帯であるのに
    総務省の統計上は見れる世帯に組み込まれているであろう点が
    問題であるという話です。

    見れないなら見れないで別に構わないので。

  3. 電波の特性上、直進波ですから証明できるはずですよ。
    役所への文句もわかりますが、管理会社に対応を迫るべきです。

  4. 突然で失礼致します。

    今年の6月に立ち上げたばかりのアンテナメーカー(ベンチャー)です。
    8月から地デジ受信用の室内アンテナ(フェイズドアレイアンテナ)を販売しています。

    アンテナの配線パターンで左右のアンテナ間に伝搬差(位相差)を作り、指向性(電波到達角度)を発生させる構造になっていて、実験の結果、ビルなどの反射波でも安定して受信できることが分かりました。

    「UHFアンテナを撤去し・・・解約・・・RBC(TBS)とOTV(FujiTV)はその巻き添えで見れなくなる」とのお話ですが、サンプルの室内用アンテナを差し上げますので、ご使用頂けないでしょうか?

    室内用のアンテナですが、今まで映っていた放送局は受信できるかも知れません。

    もし宜しかったら、ご連絡お願いいたします。

  5. To 菊池様

    ご提案、とても興味深くてありがたいです。
    でも、うちはコンクリート壁なので、室内アンテナは難しいです。
    ワンセグも室内では映りません…。

    社名のご紹介とか、ホームページへのリンクはこちらから
    させていただきたいと思いますので、差支えなければ
    今度お知らせくださいませ。

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