311のこと…。

この日、業務に関するWWWサーバにアクセスが集中する見込みがされていて、外部ネットワークへのトラフィックの状態を確認し、閲覧に問題が出ていないか調べていた。その時に適当に新聞社のサイトをクリックして開いた。

そこに出ていた速報で「東北で震度7の地震」という文字。

阪神淡路大震災のとき、後から「震度7だった」と言われたときに見ただけで、速報で震度7なんて初めて見た。その時職場のテレビは消されていたが、これはえらい災害に違いない、テレビつけなくていいのかー?と思った。

するとちょっと災害時の対応に関わっている部隊の人がテレビをつけた。映像はすでに大津波が押し寄せているところだった。

その時の映像を見る限り、既に多くの人は避難した後に押しよせたのだろうと思ったが、実際にはそうではなかった。
その場ですぐに頭をよぎったのが、福島とかには原発があったはずだが、無事なのかということ。

その大災害に少し関係して、私の作業がバタバタしたためにテレビをずっと見ているわけにはいかなかったが、報道は刻一刻と被害状況を膨らませていった。
最初、沖縄は津波警報ではなかったが、気象庁のサイトが見れなくなっている間に警報の対象となった。沿岸部で働いていた人たちは業務を切り上げて帰宅した。

その日はもう大災害被害の報道一色だった。

首都圏でも鉄道が完全停止し、運行は再開されなかった。
帰宅困難者が大量にでるのは確実で、たぶん皆歩いて帰るのだろうと思った。

東京マラソンで沿道の人たちがランナーにドリンクや食べ物を提供するシーンを思い出し、「こういうときは沿道の人が歩いて帰る人たちに何か支援をしてくれるといいけどね」なんて話をしていたが、後日聞くと自宅のトイレを開放したりした人とかもいたらしい。

次の日、津波被害と合わせて、少しずつ原発の話も出てきた。やっぱりね、と思った。だが、自分の予想をはるかに超え、原発の状況は深刻なものだった。
私はてっきり、一応緊急停止が成功し、安全が確保される数年間は使えないという程度だろうと思っていたが、爆発までしていたという。

原発停止の影響もあり、首都圏では電力が不足し、計画停電も実施。そうなると首都圏の人たちは食料やガソリンなどの物資を買い占めに走った。

そのころ、東京都知事は「津波は天罰。これで日本人の我欲を洗い流す」というような暴言を吐いたらしいが、津波の被害を受けたのは東北と関東北東の沿岸部の人たちで、我欲丸出しで被災地のことより自分たちのために買い占めしたのは首都圏の人たちであった。

この地震が発生する前、アメリカのメア日本部長が日本人や沖縄県民をひどく差別していて、同盟関係に深刻なヒビを入れていたところだったので、米軍はここぞとばかりに活躍してくれている。

日本には要らないと結論がほぼつけられて、思いやり予算にたかるために普天間基地に居座っていただけということがメア日本部長の本音からばれちゃった海兵隊も、ごっそり救援に向かってアイデンティティを確保。

その代り、厚木基地の戦闘機たちは嘉手納に避難してきたため、嘉手納は逆にうるさくなった。

チェルノブイリに次ぐ、深刻な原発事故となった福島第1原発は、地震・津波被害に見舞われた福島の人たちをさらに苦しめる。

福島原発の事故に関しては、災害発生前の対策の段階から、事故後の対応まで一貫して東京電力のダメっぷりが白日の下にさらされることとなったが、その東京電力のせいで右往左往する政府政権への攻撃材料として責任を転嫁する輩が横行する。

「蓮舫大臣が深夜のコンビニ営業自粛を要請した。深夜電力は余ってるのに馬鹿だ。」というデマがネトウヨを中心として広がったが、実はこのバカみたいな提案は、ネトウヨの人たちが信奉する石原東京都知事が蓮舫大臣に提案して拒否られたものだった。

「被災翌日、総理大臣が原発の視察に来たせいで初動が遅れて悪化した」という批判が出たが、考えてみればあ変な話だ。一国の総理大臣がヤバイ状態に陥っている原発に視察に来ると話があったら、普通は「ここはそれどころじゃない。大変な状態で視察を受け入れられない。危険でもある。来るな」というべきところを受け入れていたというのは、大丈夫だよ、見に来ても平気だよ、という対応をしていたのではないか?

被災地どころか、日本経済全体も道連れにして窮地に追い込んだ東京電力には莫大な損害賠償が待ってるだろう。こりゃ世界最大の電力会社とはいえ、自力では乗り越えきれないだろう、国有化されるんじゃないか、と思ったが、たぶん事態が落ち着いたころにはそういう話も具体的になるんじゃないだろうか。

強盗団が横行し、被災地では略奪や殺人が増えているという情報の多くはデマだったが、実際のところ被災者の財産は少なくない額が窃盗されており、自警団まで結成されてもいる。
津波にさらされたコンビニ店内の事務所は荒らされ、レジもこじ開けられて現金は取られ、避難で無人と化した店舗には不審者が入り込む。

日本の警察権力による治安ていうのは、市民の自重やモラルに頼っているところがあり、瓦礫の山(でも中には価値のある財産が埋もれている)をさぐっている人間が、窃盗なのか被災者が片づけているのか警察官には区別がつかない。だから被災者たちの自警団ということになるのかもしれない。

国難ともいうべき大災害のため、人材不足の民主政権は宿敵の野党自民党にまで入閣を打診し、復興に向けて協力を依頼するが、自民党は総理の指導力や責任範囲を理由に拒否。こんな事態になってまで、完全に政権を奪取するために足を引っ張ることを続けようと考えた。先の大戦での敗戦を除き、過去に例を見ない国難にあってはものすごい困難な道なので、道ならしまでは民主政権に泥を被ってもらおうということかもしれない。

ところが、10兆円ともいわれる復興のための予算がでてくると話は別。この予算を使って民主政権が自由に活躍してもらっちゃ困る。事態が事態だけに、反対して邪魔をするわけにもいかない。そこで「やっぱり入閣させてもらおうかなぁ」ということになる。

どうしようもない自分勝手な自民党だが、そんなことを言ってディスってもしょうがないので、協力してもらいたい。

震災に加えて停電によって日本経済に与えるダメージは計り知れないが、逆に考えれば復興景気というのが起こるかもしれない。復興事業に付随する公共事業などによる好景気。

例えば、津波被害の地域はもっと高い地域への移住が進むだろうし、残った沿岸地帯には太陽光発電やら風力発電施設が作られるんじゃないかなと個人的には想像してたり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です