名も知らぬ無人島

ずいぶんと久しぶりにカヤックを出せた。
今日は、豊崎の埋め立て地に作られた人工ビーチから出航。目標は沖合2kmほどにある無人島。なんていう島か、わからない。地図にすら載っていない(航空写真には写っている)。

ここのビーチは未完成ではあるが、トイレなどの設備は整っている。中央部に大きな建物があるが、そちらは封鎖されている。シャワーはおそらくそこの建物にあると思われるため、シャワーが無いビーチの状態だ。
ちょうど那覇空港の滑走路の直線上にあるため、頻繁に飛行機が通過するため、かなり煩い。
ビーチパーティーとかすると、設備的にはとてもいいのに、飛行機の騒音のためにあまり楽しめないだろう。海はハブクラゲネットが無いので、自己責任で泳げる。

管理されているビーチだと、管理業者がレンタルのカヤックでお金を儲けるために持ち込みは禁止しているところが多いが、こちらはまだ未完成ということで、誰も咎める人はいない。

さて、遠浅のうえ、大潮での干潮時のため、すごく沖に行っても浅い。1キロくらいいくと、やっと深いところに達する。だいたい1時間弱くらいで到着する。

島の周囲は環礁のようになっていて、干潮の今は隙間を探さないと島に近寄れなかった。なんとか環礁の中に入ると、そこはものすごく浅い。船底を削らないよう、慎重に進む。
かなり潮が引いていて、島の砂浜の間には岩場が広がっている。岩場にカヤックを上げ、歩いて島に向かう。

島の南側に砂浜があり、けっこう広い。島の周囲は100mくらい。中央部にはアダンが生い茂っている。

砂浜の一角には、ものすごくたくさんのゴミが捨てられていた。誰かが渡って遊んだ後、捨てていったのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。

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ゴミの山の近くに、何者かがブロックで物置を作っていた形跡がある。どうやら、こちらで何者かが商売をしていたようだ。おそらく客をボートか何かで渡して、そこで遊ばせていたのだろう。砂浜にはジェットスキーの残骸も放置されていたので、このジェットスキーでバナナボートか何かを引っ張って渡していたのかもしれない。

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ゴミの様子からすると、1、2年前からゴミは放置されているようだ。そんなに古くはない防水CDラジオなんかも放置されている。業者が放棄していったのだと思われる。このゴミはいったいどうなるんだろう。ごみ収集車なんてくるわけはないし、この島に大き目のボートが付けられるかはわからない。ずっと放置になるのかもしれない。ここに捨てていった業者は、もう永遠にこういう自然をつかったレジャーには携わって欲しくないと思う。

島の周りは、ところどころにわずかに生き残った珊瑚や、小魚たちが見られる。珍しいカニや、シャコがいたりした。カニはすごくおとなしく、突っついても逃げない。捕まえようとしても、全然ハサミを使おうとしない。持ち上げるとイヤイヤ逃げ出す。

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島はヤドカリの楽園らしい。大潮の日ということもあって、ガサガサといっぱいアダンの森から降りてきていた。

ここで商売をしようとした業者は、儲からなかったのだろう。それも当然だ。この砂浜を取り囲むようにある環礁は、地獄の針山のように鋭く尖っている箇所が多い。転んだらたちまち大怪我をするだろう。満潮時にビーチで遊ぶ程度ならいいかもしれないが。

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島の西側はいきなり深くなっていて、釣り船がずっと停泊している。魚は居るようだ。釣り人にはいい島かもしれない。

帰り支度をしていると、島の南側から一艘のカヤックが接近してきた。南から来たので、おそらく美々ビーチからやってきたのだろう。その人たちが環礁の外側に付く頃には自分たちは出航したところだった。

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1 Comment

  1. 補足。
    島の名前は「岡波岩」らしいです。
    糸満市が実効領有していて、豊見城市と所属で争っているそうな。
    また、終戦直後に米軍によって不発弾捨て場にされていたらしく、
    最近までこんな小さな島に5000発の不発弾があったとのこと。
    今でもあるみたい。

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