taspo導入らしい

ITProに、「taspoの”成人”識別の違和感」という喫煙者の記者による愚痴記事があった。

今日からtaspoの本格運用なのである。そのtaspoに対して文句タラタラである。

taspoの普及を妨げるさらに大きなハードルは,手続きの煩わしさである。taspoを入手するには,申込書に記入し,本人確認書類(運転免許証や健康保険証などのコピー)と顔写真を添えて郵送しなければならない。

手続きがわずらわしいということだが、実際にはとても手続きは簡易だ。免許証のコピーと、自分の顔写真さえあればいい。ハンコも要らず、サインでいい。写真はデジカメで撮影してインクジェットで印刷したものでもいい。
郵送も、無料で出来る。

taspoの実物は,顔写真が印刷されたICカードなのである。taspo発行の手続きを本人確認という意味からみると,免許証のコピーを取れるのは本人だけと考え,その住所/氏名あてにtaspoを郵送する。これで,taspoを入手した人が本人となる。本人確認はこれで十分である。

実はtaspoの本人確認・成人確認はとてもいい加減である。免許証のコピーは、実際には本人以外も容易に取ることが出来る。レンタルビデオに会員登録する際、自分の免許証を店員にコピーされたことは無いのだろうか。

その免許証のコピーだが、郵送で簡易に手続きされるため、本物かどうかの確認は全くされない。画像処理ソフトでちょちょいのちょいと住所を変えられているかもしれないが、それは確認されるのか疑問である。

ただし、公文書偽造や何か、違法行為となりそうなので実際にはやってはいけないが。

住所が免許証と変わっている場合、携帯電話などの請求書の縮小コピーを貼っておけば通る。その請求書の住所の部分をコピーするときに切り貼りしててもわからないかもしれない。

よって、書類では本人確認・年齢確認は極めて怪しい状態であるので、添付されてきた顔写真、これをtaspoの担当者は、人間の目で見て判断するのかもしれない。写真が未成年者に見えるならチェックを厳しくするのかもしれない。

本人確認というならば,免許証が定番であろう。実際,免許証をtaspoのように使える自販機がある。松村エンジニアリングが開発した「運転免許証年齢識別装置」である。既存の自販機に取り付けられる。財務省は,この装置を「成人識別装置を装備した自動販売機」として認定している。免許証ならば,気軽に貸与したりしないだろう。免許証などを持たない人に対してのみ,taspoのようなものを発行すればよい。

ITProというのは技術系のメディアなので、記者も技術には詳しいはずなのだが、運転免許証で自販機による年齢確認が難しいということはわからないのだろうか。実のところ、あらゆる所で使われている本人確認のための免許証は、人間の目で見て曖昧に判断されていたり、もしも悪用された場合に警察に問い合わせることが出来るよう、免許番号を控えるくらいにしか使われていない。

もし日本中のタバコの自動販売機が、免許証を読み取り、免許番号から警察のデータベースに問い合わせ、登録されている顔写真と住所、生年月日などを一致するか確認し、さらにコピーや偽造ではないかと判別できる何らかの仕組みを搭載する必要もある。
おそらくtaspoでやるほうが技術的にもかなり簡単だと思う。

どうでもいいが、taspoを持っていない客が店内に入ってきて別の商品も一緒に買うようになったので、コンビニの売り上げが若干伸びているらしい。それなら、なぜ24時間営業のコンビニの店の前にタバコの自動販売機を置くのだろうか。店内に入ってきて買ってもらったほうが売り上げは上がるのに。
と、考えると自販機を置く理由は言わずもがななのである。

taspoの違和感はここにもある。免許証利用という方法もあるのに,タバコを売る側が愛煙家に過剰ともいえる面倒を強いて何をしたいのかがわからない。未成年者の喫煙がこれで減ると思っているのか,それとも建前だけなのか。

まぁ、taspoを申し込むという簡単な作業を過剰ともいえる面倒としか思わない被害者意識のほうが過剰だと思う。ただ、taspoの意味があまりないのは同感で、taspo導入は未成年者の喫煙防止の建前だということは間違いない。

本当に未成年者にタバコを吸わせないようにするには、自販機を全廃し、喫煙できる場所は大人しか入れない極めて限られた場所にし、未成年者にはタバコの姿さえ見えないくらい喫煙を隔離しないとだめだろう。街を歩けば、まだまだ吸えるくらい残ったタバコが無数にポイ捨てされているので、買えなくなっても未成年者がタバコを吸おうと思えば吸うのは容易だから。
でも、そういう愛煙家に過剰ともいえる面倒を強いる気はさらさらないので、taspoなんてごまかしを導入するわけで。

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