沖縄市と国交省、泡瀬埋め立て事業再開で合意

自然が作ってきた土地は、それなりに条件が合って、その形になっている。海岸だってそう。
きれいな砂浜のビーチもあれば、岩がゴツゴツの磯だらけ、荒々しい断崖絶壁、そして干潟。
沖縄本島の中城湾は県内有数の干潟が広がる海域。
「沖縄の海」というと、白い砂浜、青い海を思い浮かべられるけど、ちゃんと泥砂が堆積した干潟だってある。

沖縄の人は、泥の海をみると「汚い」って思っちゃう人が最近多いんだけど、泡瀬干潟は実は生き物の宝庫だ。
潮干狩りだって多くの人が来る。貝がいーっぱい採れる。

県内のあちこちにたくさん作られている人工ビーチと同じ人工ビーチ、すぐ近くにある県総合グラウンドと同じようなスポーツ施設、誘致できるんだかできないんだかわからないホテルや商業施設が作られて、その大赤字をかぶって市民サービスが大幅に低下するのと、いつでもそばに豊かな海が広がっているのとではどちらがよいか、
考えるまでもない。

県内には無数のビーチがある。自然のままのビーチ、人工ビーチといろいろだ。
それなのに、泡瀬にビーチをわざわざ何十億円もかけてつくる意味がわからない。

そもそも、人工ビーチとか管理ビーチは嫌いだ。
水は汚いし、遊泳エリアが限られていてプールみたい。
シュノーケル禁止、飛び込み禁止、持ち込み禁止、禁止、禁止のオンパレード。
じゃ、提供される施設や設備を使おうとすると「レンタル料いくら」と高いお金を取られる。
管理会社がどのように選定されるのか知らないが。

趣味でカヤックをやっているが、持ち込みのカヤックを認めてくれる管理ビーチは一つも出会ったことが無い。
高額な有料レンタルはやっているのに、だ。
管理会社を儲けさせるために作ったビーチとしか思えない。

西海岸にずらりと並ぶ、豪華絢爛なホテル群。それに対し、東海岸のホテルは不人気で、数が少ない。
観光ホテルなのだから、朝日がきれいより夕日がきれいなのが好まれるのは当たり前だ。

そんな悪条件を前にして沖縄市は、どこかのホテルをこの不人気な埋立地に誘致しようという計画だ。
もし参入しようというホテルがあるのなら、ものすごく勇気があるギャンブラーな経営者に違いない。
トロピカルビーチ、コンベンションセンター、大規模スポーツ施設、ROUND1、車で10分行けば北谷の美浜、という、沖縄市が提出した埋立地利用計画とそっくりなのが宜野湾の宇地泊地区。こっちは東海岸だし、
空港のある那覇から国道58号一本でこれるため、泡瀬よりはとても条件がいい。

そんな宜野湾でさえホテル誘致が難航し、建設中のホテルも完成前に倒産する始末。

さ、沖縄市の計画が成功する確率、何パーセント?

泡瀬には、ダイエーの「ハイパーマート」だった大規模商業施設がある。
ダイエーが撤退後、がらんとした店内は、入れ替わり立ち替わりで良く店がつぶれる。
商業施設として、ハッキリいうと失敗作である。

その近くに、あらたな商業施設を誘致するという。
大失敗のコリンザのすぐ近くに音市場を作ってまた失敗するという過ちを、再三繰り返そうとしている。

投資1000億円で1600億円の経済効果があるとされるが、さっぱりその算定方法がわからない。
1000億かけて埋め立てて整備するけど、そこの土地を1200億円くらいでうれたらいいな。企業がどんどんここにきて、どんんどん商売してくれて、観光客がたくさん来て、400億円くらい儲かったらいいな。そんなレベルの計画じゃないのか?
これが、裁判で判決を受けた「経済的合理性」なのか?

むしろ、問題はあるけれども、「この土地を全部大規模なカジノにします。幸い、ここに行く道は一本の橋だけ。ここにゲートを作り、県民は従業員以外は入れないようにします。全部観光客のみしか入れない、特別区にします。」くらいやってくれなきゃ、経済的合理性はないと思う。

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