USB GPSユニット

プチ・プロジェクトが完了してからまとめようと思っていたが、Advanced W-ZERO3[es](通称アドエス)にGPSを付けてGoogleモバイルで地図情報を活用するプロジェクトを進めていた。

最初、秋葉原の秋月電子で売っているGPSモジュールとUSBシリアル変換ケーブルを使うケースを試みた。

目的の部材は、GPSモジュール K-02294と、USBシリアル変換モジュールのFT232RLを買うべく、秋葉原の秋月電子に行く。
当然、秋月電子では無数の商品に埋もれていて、自力では見つけきれないので店員に「GPSユニットはある?」と聞くと、「はい、これです」と即答して出してくれた。
当初の予定ではGPSユニットとUSBシリアル変換モジュールを、テペテペと基盤に配置して作る予定だったが、もうこのGPSユニット専用でUSBケーブルまで売っていた。繋ぐだけである。

買ったのはGPSモジュールGT-720Fと、専用のUSB変換ケーブル。自宅に帰り、接続、早速USB変換ケーブルのドライバーをLets’note W5に入れ、GPSユニットを取り付ける。ここで難しいのは、USB変換ケーブルを認識させた後にGPSユニットを接続しなければならないこと。
接続された状態でUSBに挿すと、全く違うシリアルマウスとして認識された。

窓際に行くと、GPS衛星からの信号を拾い始める。しかし、何か様子が変。
GPSユニットが知ら せてくる座標を、Googleマップで指定してみると、30kmほどずれている。
原因は全く不明。一応は衛星を認識しているらしい。

一律同じだけずれているのなら、補正が可能かと思い、車で複数個所を測定してみた。しかし、めちゃくちゃにずれている。誤差が30kmというところで、どこにどれだけずれるか不安定。

とりあえず、今度はアドエスに繋ぎ換えてみる。すると、まったく無反応。どうやら、アドエスからの供給電力では全然足りないらしい。このGPSユニットは電気をバカ食いする。
電池ボックスを取り付けたりして、何とかアドエスでも使えるよう工夫してみたが、ボタン電池程度では全然足りないらしい。LEDは最初は点灯するが、すぐふっ…と暗くなってしまった。

IMGP0203

この写真はCR2032ボタン電池を2個使って動作させるようにしてみた図。USB給電と切り替えられるようにスイッチも付けた。しかし、CR2032を2個使っても供給電力は足りず、動作しなかった。下のほうにチラッと写っているのは、後述するFGPMMOUDG。

座標はめちゃくちゃだわ、電力はバカ食いするわで、全然使えなかった。後でよく見てみると、当初買おうとしていたK092294よりかなり大きなGPSモジュールだったし、見るからに電力を食いそうだ。
不良品だとは思うものの、沖縄から秋月電子に返品に行くのは無理なのであきらめた。

さて、一か月以上経過したある日、秋葉原で見つけたのが小型のUSB-GPSモジュール、”FGPMMOUDG”だ。
仕事で使う別の物を探しまわっている時に、マルツパーツ館でたまたま見つけて購入。

 IMGP0202

このモジュールは、もう完成している。大きさも一般的なUSBメモリー程度の大きさ。

再びLet’snoteW5にドライバーをインストール。すんなり入る。Vistaでも使えた。ただ、試した場所は空が見えない場所だったため、感無し。

後日、自宅窓際で試したところ、感あり。検知した座標をGoogleマップに入れてみると、表示されたのは、ロシアの森の中。いや、Googleマップに入力する前から、一目で明らかに日本じゃない座標だったのはわかった。

と、次にベランダに出てみた。感がない(non fixed)。今度もダメかーと思ってるうちに、GPS衛星を捕捉し始める。表示された座標も、ぴったり自宅に。だいたい、数メートルの誤差か。

今度はアドエスに接続し、232USB.EXEで認識してみる。認識できた。”GPS Receiver,cdc”と表示された。
モバイルGoogleマップを実行し、GPSの設定をする。COM2になっているようだった。すると、ちゃんと正確な現在地を指してくれる。通常マップだとau携帯と変わらないので、せっかくだから航空写真にしてみる。

航空写真でGPSと連動すると、まるで自分の位置を上空から見ているような感覚になる。
車で移動しながら見ると、風景と上空からの写真が一致しているので楽しい。
測定誤差は小さく、大きくても数メートル。幅2メートルほどの遊歩道を歩いた時は、ほぼ誤差は0に近かった。

 P1110300 P1110301

近くの公園で使ってみた。カーナビとかには表示されない公園内の歩道でも正確に位置を表示してくれる。写真で使っている白いケーブルは、アドエス用のUSBホストケーブル。写真のようにきちんと手に持たなくても、ただぶら~んと下げているだけでも使える。

使ってみた感想。良い所は次の通り。

  • au携帯のGPSナビゲーションより軽快
  • パケット通信料が完全に定額で安い(位置測定だけなら通信が要らない)
  • 航空写真が使える
  • アプリケーションを選ばない

悪い所。

  • 基盤むき出し
  • fixするまで不安定(ずっとnon fixのままのことがある)
  • PHSだと通信速度が遅くて車で移動すると航空写真の取得が追い付かない

購入価格は5千円ちょっとなので、Willcomの販売するGPSユニットの19,800円と比べると激安。2万円もすると、ちょっと買って遊んでみようなんて気は起こらないが、5千円程度ならいける。実用度も高い。ケースがなく、基盤とユニットがむき出しなので、ケースは作る必要があるが、それを工夫するのも楽しい。

KML方式で測位データを記録すれば、後で通ったルートの確認もできる(はず)。バッテリーは、アドエスのバッテリーだけを使って、データ通信をしながらでも4時間弱は動作した。
auの携帯電話と違い、GPSの測定データを使った通信ソフトを作成するのは簡単なので、応用ができそうだ。
移動しながら写真を勝手に撮影するストリートビューとか。

2 Comments

  1. 面白そうですね。
    iPhoneは以外と精度が今イチ(設定の問題か?)だから、
    実は高精度GPSがあると色々活用も出来そうな気がします。

  2. WindowsMobileプログラミングを勉強中ですが、GPSからのデータを拾うのは
    比較的簡単にできるようで、MSからのSDKにサンプルソースまで付いてます。

    カメラがちょっと難しくて、ネットで転がっているサンプルは動作せず。
    もう年ですから、いまさらC++でソースをおっかるのは疲れますねぇ。
    あー、C#でさっくりDirectShowが使えたらいいのに。

    でも、カメラやGPSみたいな搭載ハードに簡単にアクセスできる開発環境がある
    というのはauのBREWみたいなガチガチの排斥的環境と比べると天国のよう。

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