安全な通勤手段は?

会社の就業規則が近々変更され、バイクと自転車通勤が禁止されるらしい。
理由は「社員は会社の財産。社員の安全のために」ということ。
素晴らしい配慮だ。
ちなみにマイカー通勤はこれまで通りに認められる。
それならば、もっと社員の安全について考えてみよう。
どの交通手段が最も安全なのだろうか。

 
まず、警察庁交通局の集計によると、平成28年度の交通事故死者数の内訳はこんな感じ。
 
()内は、比率と10万人当たりの死者数
 
歩行中(34.9%: 1.07)
自動車乗車中(34.3%: 1.05)
二輪乗車中(17.5%: 0.54)
自転車乗車中(13.0%: 0.40)
その他(0.3%: 0.01)
 
まぁこれは死亡者数の数でみただけで、それぞれの死亡率ってわけじゃないけど。
 
平成27年度のものはまだ無いみたいだが、平成22年度の国勢調査では通勤通学の交通手段の比率はこんな感じ。
 
徒歩のみ(7.1%)
マイカー(46.5%)
バイク・自転車(14.6%)
公共交通機関(28.9%)
 
と、こんな感じ。公共交通機関の分には徒歩・自転車・バイクも使っている人も含まれる。
平成12年度の国勢調査ではバイクと自転車は分かれていて、バイク(3.5%)、自転車(12.1%)なので、それを参考に調整すると、
バイク(3.2%)
自転車(11.3%)
となる。感覚的にバイクは減少、自転車は増えているので実際はこの通りではないとは思うがほかに材料がないのでこれを使う。
 
交通死亡者の内訳を通勤通学手段の比率で割った係数を出すとこんな感じ。
徒歩(15.07)
マイカー(2.26)
バイク(16.88)
自転車(3.54)
数値が大きいほど危険ということになる。
というわけで、通勤手段で一番危ないのはバイク。その次に徒歩。自転車はバイクや徒歩より大きく危険度は下がるが、マイカーよりは少し危険な程度。
防御がまるでないために徒歩での死亡率は高い。
自転車は徒歩より危ないような気もしたけど、数字上はそうじゃないみたい。

まぁ、確実に安全なのはバスや電車のような公共交通機関を使うこと。
 
というわけで、自転車よりもはるかに危険な徒歩通勤も禁止にしよう!
(テレワークでってこれが言いたかった)
 

ちなみに「社員の命のため」ってことなら、副流煙被害も含めてタバコで死ぬ日本人はWHOの調査によると年間10万人を超えるので交通事故死亡者数の10倍以上、自転車で死ぬ人の100倍以上はいるので、タバコ禁止はバイク禁止よりも必要なのかもね。

まぁ、交通事故みたいに業務の引継ぎも何もなしにいきなり死んじゃうのではなく、ガンで死んじゃう場合には死ぬ前に引継ぎしてもらえるだろうから別にいいのか。(よくない!)

(補足)

誤解を生む可能性があるので補足をします。

徒歩の死亡率が高いのは高齢者による無理な車道横断が原因の物が多数を占めるからです。
暴走した車両が歩道に突っ込んだり、青信号を横断中に轢かれて死亡するのは全体からすると少数です。

自転車の死亡原因も無謀な乗り方が多いです。下り坂急カーブでスピードを出しすぎて対向車線に飛び出して衝突するなどです。

バイクもスピードの出しすぎ、すり抜けが原因です。
直進バイクと対向右折車の衝突事故も、右折車が原因なのは言うまでもありませんが、対向車にとって点で見えるバイクが猛スピードで走ってくるとスピード感を把握しにくいでしょう。

つまり、特定の交通手段の死亡事故率を根拠に禁止するというのはナンセンスだということです。

 ※この内容は別々に行われた調査データを基に計算された推測であり正確なデータではありません。あくまでも個人の感想です。